足立税務署管轄での開業届の提出方法!初めて個人事業主になるための4ステップ
2022.07.17投稿

こんにちは。開業アドバイザーのカバ山です。
今回は「足立務署管轄で開業届を出したいと考えている人」に向けた内容です。
とくに以下のような人にオススメ
- 足立税務署管轄内で開業する手順を知りたい
- 手順通りにやれば「開業できている」のがベスト
- 青色申告も申請しておきたいけど、複数枚の手続きを楽に終わらせたい
「開業する」とひとことで言っても、初めてのことだと「どうしたらいいのかわからない」ものです。
私自身、開業するときは手さぐり状態で「すでに開業している先輩を頼ったり」「一度税務署に行って、何が必要なのかを聞きに行ったり」しました。
ぶっちゃけ、めんどくさかったのを覚えています。

「青色申告」や「専従者給与」など耳慣れない言葉が多かったからね。なんじゃそりゃ!って思ったよ。
私はあなたに、開業「ごとき」に時間を使ってほしくないと思っています。
(はじめの一歩として、気持ち的には大切ですけどね)
大事なのはこれから進めていく「事業」そのもの。
そのためにも最短で「開業」までたどり着けるような「ガイド」を用意しました。
足立税務署の管轄内に住んでいる(納税地にしている)あなたが、スムーズに個人事業主になるためのロードマップになっています。ぜひご活用ください。
手順は以下のとおり
- 納税地が足立税務署管轄なのかチェックする
- 開業に必要な書類を準備する
- 本人確認書類を準備する
- 書類一式を税務署に提出する(開業)
この手順通りに進めていけば、不備なく個人事業主になることができます。
ちなみに開業freeeという無料サービスを使えば、この後解説するガイドを全て無料で行ってくれます。記事の最後にその説明も記載しているので、ぜひご覧ください。
ステップ1.納税地が足立税務署管轄なのかチェックしよう
芝税務署の管轄は、東京都足立区のうち千住・綾瀬地区になります。
下記の表に管轄地域をまとめているので、あなたのお住まい(※納税地)があるかチェックしてみましょう。
(国税庁のホームページから管轄の税務署を調べることができます国税庁HP)
※基本は住民票記載の住所ですが、納税地を事務所や仮住まいのホテルなどにしている場合はそちらの住所になります。
よみ | 管轄地域 |
---|---|
あ | 青井1~6丁目、足立1~4丁目、綾瀬1~7丁目、大谷田1~5丁目 |
か | 加平1~3丁目、北加平町、弘道1・2丁目 |
さ | 千住曙町、千住旭町、千住東1・2丁目、千住大川町、千住河原町、千住寿町、千住桜木1・2丁目、佐野1・2丁目、神明1~3丁目、神明南1・2丁目、千住関屋町、千住1~5丁目、千住龍田町、千住中居町、千住仲町、千住橋戸町、千住緑町1~3丁目、千住宮元町、千住元町、千住柳町 |
た | 竹の塚1~7丁目、辰沼1・2丁目、中央本町1~5丁目、東和1~5丁目 |
な | 中川1~5丁目、西綾瀬1~4丁目、西加平1・2丁目、西保木間1~4丁目 |
は | 浜松町1・2丁目、花畑1~8丁目、東綾瀬1~3丁目、東保木間1・2丁目、東六月町、一ツ家1~4丁目、日ノ出町、平野1~3丁目、保木間1~5丁目、保塚町 |
ま | 南花畑1~5丁目、千住宮元町、六木1~4丁目 |
や | 谷中1~5丁目、柳原1・2丁目 |
ら | 六月1~3丁目、六町1~4丁目 |

開業届(他必要書類)には税務署名を記入する欄があるし、これから事業主としてお世話になる場所だからちゃんと把握しておこう。
ステップ2.開業に必要な書類を準備しよう
必要な書類は最大で5種類です。
- 開業届
- 青色申告承認申請書
- 青色事業専従者給与に関する届出
- 給与支払事務所等の開設届出書
- 源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書
従業員・家族従業員の有無によって必要な書類が変わってきます。
以下の表から、必要な書類をチェックしましょう。
開業時の状況 | 開業届 | 青色申告承認申請書 | 青色事業専従者給与に関する届出 | 給与支払事務所等の届出書 | 源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書 |
---|---|---|---|---|---|
あなた(1人)のみ | 必要 | 要 | |||
あなた+専従者(家族の従業員) | 必要 | 要 | 要 | 必要 | 要 |
あなた+従業員(家族以外) | 必要 | 要 | 必要 | 要 | |
あなた+専従者+従業員 | 必要 | 要 | 要 | 必要 | 要 |
開業書類の入手・記入
入手方法は以下の2つです。
- 足立税務署で入手
- 国税庁ホームページからダウンロード
足立税務署に取りにいったときは、持ち帰っても良いですし、その場で記入・提出しても大丈夫です。
提出まで行う場合は、本人確認書類を忘れないようにしましょう。
国税庁のホームページからダウンロードするときは、以下の表からできます。「書き方」はそれぞれの書類の内容と書き方の記事にジャンプします。
開業書類 | PDF(国税庁HP) | 書き方 |
---|---|---|
開業届 | ダウンロード(746KB) | 書き方の記事にジャンプ |
青色申告承認申請書 | ダウンロード(525KB) | 書き方の記事にジャンプ |
青色事業専従者給与に関する届出 | ダウンロード(776KB) | 書き方の記事にジャンプ |
給与支払事務所等の開設届出書 | ダウンロード(255KB) | 書き方の記事にジャンプ |
源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書 | ダウンロード(104KB) | 書き方の記事にジャンプ |
それぞれ「控え」を記入して、提出するときには「控え」も一緒に提出しましょう。
ステップ3.本人確認書類の準備
開業書類一式を提出するときには、本人確認があります。
「個人番号(マイナンバー)確認書類」と「身元確認書類」の2つが必要です。
これはマイナンバーカードを持っているかによって変わってくるので、以下の表を参考にしてください。
マイナンバーカードの有無 | 個人番号確認書類 | 身元確認書類 |
---|---|---|
持っている | マイナンバーカード | マイナンバーカード |
持っていない | ・通知カード ・住民票(個人番号の記載がある)の写し いずれか1つ | ・運転免許証 ・パスポート ・健康保険証 ・在留カード ・身体障害者手帳 など いずれか1つ |
マイナンバーカードは「個人番号確認」と「身元確認」の2つを兼ねるので、これ1枚あればOK。
マイナンバーカードはそれ自体が証明書になるだけじゃなく、住民票などの証明書をコンビニで発行できたりと、とても便利なのでこれを機にゲットしても良いでしょう。
注意点として、開業書類に記入した住所・氏名と一致していることを確認してください。もし違っていたら「本人確認できない」と見なされ受理してもらえません。
ステップ4.足立税務署に提出しよう(直接提出・郵送の場合は税務署の場所をチェック)
開業書類の提出方法は以下の3パターンです。リンクをクリックすると、それぞれの解説にジャンプします
それぞれ方法が異なるので解説します。
①足立税務署で提出の場合
芝税務署に直接提出する人は場所を確認しておきましょう。

住所 | 〒120-8520 足立区千住旭町4番21号足立地方合同庁舎 |
電話番号 | 03-3870-8911(自動音声でご案内します) |
開庁時間 | 月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時までです。 ※ 土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)は執務を行っておりません。 |
交通機関 | JR常磐線北千住駅 徒歩5分 地下鉄千代田線北千住駅 徒歩5分 地下鉄日比谷線北千住駅 徒歩5分 東武線北千住駅 徒歩5分 つくばエクスプレス北千住駅 徒歩5分 |

開庁時間中は窓口で開業届一式(控えも)を提出します。
「控え」に受付印をもらって、手続きは終了。これで「開業した」ことになります。
時間外では、時間外収受箱というのが税務署の外に設置されているので、そこに投函します。
以下の書類を封筒に入れて投函しましょう。
- 開業書類一式
- 控え
- 返信用封筒(切手も貼る)
- 本人確認書類の写し
受理した瞬間に「開業した」ことになります。
不備があれば後日連絡があります。
「控え」は後日郵送されてくるので保管しておきましょう。
足立税務署に郵送する場合
封筒に、以下の宛先・宛名を記入します。
- 郵送先
- 〒120-8520
足立区千住旭町4番21号足立地方合同庁舎
足立税務署 御中
封筒には以下の書類を入れます。
- 開業書類一式
- 控え
- 返信用封筒(切手も貼る)
- 本人確認書類の写し
受理した瞬間に「開業した」ことになります。
不備があれば後日連絡があります。
「控え」は後日郵送されてくるので保管しておきましょう。
パソコン・スマホからe-Tax(電子申請)で提出
初期設定に時間を使いますが、一度設定しておくと今後の確定申告や書類の申請がスムーズになります。
以下のものが必要になるので、まずはご確認ください。
- パソコンおよびインターネット環境
- ICカードリーダー
- マイナンバーカード
準備ができたら以下の手順で進めていきます。
①利用者識別番号を取得する
e-Taxの開始届出書を提出して利用者識別番号(16桁)を取得します。
開始届出書についてはe-Taxのホームページにある作成・送信する開始(変更等)届出書の選択からご確認ください。
②電子証明書の取得
申請するときには本人確認が必要になります。本人確認に必要な証明書が電子証明書です。
マイナンバーカードがその電子証明書になりますので用意しましょう。
マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーが必要になります。
③e-Taxソフトのインストール
e-Taxホームページの「各ソフト・コーナー」からe-Taxソフトをインストールします。
④開業書類の作成・送信
e-Taxソフトを使用して各書類を作成・送信します。
e-Taxで各書類を送信すると、メッセージボックスに受信通知が届きます。これによりデータが税務署に到達したことが確認できます。
- e-Taxの利用時間
- 火曜日~金曜日
休祝日及び12月29日~1月3日を除きます。
24時間*休祝日の翌稼働日は8時30分から。月・土・日・休祝日
※ メンテナンス日を除きます。8時30分~24時
開業freeeを使うと全ての書類が最速で簡単に作れる
開業freeeは無料で使えるサービスです。
必要なのはパソコン(またはスマホ)、そしてメールアドレスのみ。
開業freeeのメリットは以下の3つ
- 操作が簡単。各項目を埋めるだけ
- 開業届に必要な項目を質問形式で答えていくだけ。一問一答のようにブロック分けされているのでとても見やすいです。作成まで最短5分。
- ガイド付き。用語がわからなくても大丈夫
- 「青色申告」や「事業所得」などの普段耳慣れない言葉はガイドやヒントが付くので、とてもわかりやすいです。
- 各種開業手続き対応
- 「青色申告承認申請書」「青色事業専従者給与に関する届出」「給与支払事務所等の開設届出書」「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」にも対応。質問の答えから全ての書類が自動で作成されます。一枚一枚作る必要がありません。
作成した開業届などの書類一式は、そのまま新宿税務署に持っていくことですぐに開業することができます。
また「新宿税務署宛て」の郵送ラベルも印刷できるので封筒に貼り付ければ「郵送での提出」も可能。
さらには専用アプリと連動して「電子申請」もできるので自宅から一歩も出ずに提出することもできます。

「あっ!」という間にできちゃうのがすごい!操作画面もすごく見やすいから、初めての人にはオススメ
最短5分で完成
まとめ
今回は「足立税務署管轄で開業届を出したいと考えている人」に、その手順をガイドしました。
手順は以下のとおり
- 納税地が足立税務署管轄なのかチェックする
- 開業に必要な書類を準備する
- 本人確認書類を準備する
- 書類一式を税務署に提出する(開業)
冒頭でも述べましたが、開業は「ただの」はじめの一歩です。
大事なのはこれから進めていく「事業」
このガイドで「開業」に余計な時間をかけず、事業に集中する時間を増やすことができたらなによりです。
あなたの事業の発展を心より願っています。

共にがんばろう!