
こんにちは。開業アドバイザーのカバ山です。
今回の内容はこちら。
この記事を読んでわかること
✅青色申告承認申請書の内容
✅青色申告承認申請書を自宅で書く方法
✅初めて青色申告承認申請書の書き方(見本あり)
「青色申告承認申請書」とは、確定申告を「青色申告にしたい!」ときに提出する書類です。
「青色申告」をすることによって様々なメリットが付いてきます。
- 最大65万円の所得控除
- 赤字を3年繰り越せる
- 青色専従者給与(専従者の給与が全額経費)が使える
など、個人事業主が事業を行う上でとっても大きなメリットです。
対してデメリットはどうか?
- 記帳する帳簿の数
- 複式簿記
この2つに加えて
- 青色申告承認申請書の提出
今回の記事内容が含まれます。

白色申告は申請書が要らないから、比べるとデメリットになっちゃうよね
青色申告について詳しく知りたい人はこちら
【2022最新】カバでもわかる!個人事業主の青色申告完全ガイド
デメリットはあるものの、個人事業主最強のメリットを受けるためには「青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければいけません。
この記事は、『じゃあその申請書はどう書くの?』にお答え(お応え)します。
ひとつずつ読み進めていくことで、初めて青色申告承認申請書を出す人でも、自宅でかんたんに書ける」ようになっています。
パソコン等での作業がメインになるので、この記事はスマホで見ることをおすすめします。
≫開業届と一緒に、青色申告承認申請書を作成から提出まで「かんたん」にできる無料サービスはこちら
青色申告承認申請書の内容

- 青色申告承認申請書の内容
- ❶提出する税務署
❷提出日
❸納税地
❹氏名/生年月日
❺職業
❻屋号
❼開始年度
❽事業所又は所得の基因となる資産の名称及びその所在地
❾所得の種類
❿青色申告承認取り消しの有無
⓫開業日(1月16日以降)
⓬相続による事業継続の有無
⓭簿記方式
⓮備付帳簿名
⓯その他
⓰関与税理士

ほぼチェック(✔)を入れるだけだから5分で終わっちゃうよ
自宅で青色申告承認申請書を書く方法2選

まずは国税庁のホームページにある「青色申告承認申請書」をダウンロードします。(こちらからダウンロード→「所得税の青色申告承認申請書(PDF/525KB)」)
※リンク上では直接入力できないことが多いのでダウンロードすることをおすすめします。
次に書き方です。
2通りあるのでどちらかを選びます。(やりやすい方で大丈夫です。)
- 印刷して手書き
- PDFに直接入力
印刷して手書きする場合
ダウンロードした「青色申告承認申請書」を開いて「印刷」します。
この後で解説する「青色申告承認申請書の書き方」を参考に必要事項を記入しましょう。
注意点は「読めること」
字が汚くて読めないのであれば次の「PDFに直接入力」することをおすすめします。

下手でも読めればOK。医者の診断書のようだと厳しい…?
PDFに直接入力
ダウンロードした「青色申告承認申請書」のファイルを右クリック。
「プログラムから開く」からPDFを閲覧・入力できるアプリを選択。(お持ちでなければ Adobe Acrobat Reader DCの無料版がおすすめ。リンクからダウンロード→インストールしてご利用ください)

上のように表示されますので各項目に直接入力してください。
この記事をスマホで見ながら行うとかんたんにできます。
初めての青色申告承認申請書の書き方(見本あり)
順を追って解説します。
実際に記入しながら進めていきましょう。
1.提出する税務署

➡管轄の税務署名を記入しましょう。(管轄の税務署がわからない方はここをクリック)
2.提出日

➡提出する日を記入しましょう。提出期限は開業から2か月以内です。過ぎてしまうと、その年の青色申告はできません。
現在の和暦・西暦はこちら→「和暦西暦早見表」
A・基本情報

➡「開業届」の記入が済んでいれば同じ内容を記入しましょう。(マイナンバー除く)
開業届の書き方はこちら「【見本あり】自宅でかんたん!初めての開業届の書き方」
それぞれの項目は以下解説します。
3.納税地

➡納税地を選択、住所と連絡先を記入しましょう。
[住所地]は自宅(住民票記載の住所)、[居所地]は長期にわたり住んでいるけど住民票記載の住所とは別の場所、[事務所等]は事務所やお店など
4.氏名/生年月日

➡氏名・フリガナ・生年月日を記入しましょう。押印を忘れずに(個人印でも屋号印でも可)
5.職業

➡書き方に決まりはありませんが、業種によって個人事業税の税率が異なるので注意が必要です(参照:東京都主税局「個人事業税」)
記入例:「料理人」「コンサルタント」「プログラマー」「漫画家」など
6.屋号

➡「ビジネス上の名前」を記入しましょう。決まっていない場合は未記入でも大丈夫です。
記入例:「〇〇屋」「▢▢堂」「△△ラボ」など
7.開始年度

➡「青色申告を開始する年」を記入しましょう。
令和5年の確定申告時期に行うのは「令和4年分」の確定申告です。お間違えのないよう気をつけてください。
8.事業所又は所得の基因となる資産の名称及びその所在

➡名称に「屋号」、所在地に「事業所の住所(自宅の場合は自宅住所)」を記入しましょう。事務所や店舗が複数ある場合は全て記入する必要があります。
9.所得の種類

➡所得の種類を選びましょう。不動産投資などによる所得、山林の伐採などによる所得でなければ事業所得にチェックを入れましょう。
10.青色申告承認取り消しの有無

➡初めての場合は「無」にチェックを入れましょう。
11.開業日(1月16日以降)

➡申請する年の1月16日以降に開業した場合のみ「開業日」を記入しましょう。それ以前に開業している場合は空欄で大丈夫です。
12.相続による事業継続の有無

➡相続によって事業を継承する場合は「有」にチェックを入れて、相続を開始する年月日と、被相続人の氏名を記入しましょう。とくになければ「無」にチェックを入れましょう。
13.簿記方式

➡最大65万円の所得控除を受ける場合は「複式簿記」、10万円の所得控除を受ける場合は「簡易簿記」にチェックを入れましょう。
おすすめは「複式簿記」です。確定申告を作成できる会計ソフトは(2022年現在)とても使いやすくなっています。節税メリットを考えると「複式簿記」が良いでしょう。
14.備付帳簿名

➡最大65万円の所得控除を受ける場合(複式簿記)、「現金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「経費帳」「固定資産台帳」「預金出納帳」「総勘定元帳」「仕訳帳」にチェックを入れましょう。
➡10万円の所得控除を受ける場合(簡易簿記)、「現金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「経費帳」「固定資産台帳」にチェックを入れましょう。
15.その他

➡その他何か特記事項があれば記入しましょう。基本は空欄で大丈夫です。
16.関与税理士

➡顧問税理士がいる場合は名前と電話番号を記入しましょう。

おつかれさま!青色申告承認申請書の書き方はおしまいだよ。
提出方法
2つあります。
- 税務署に持参、または郵送(管轄の税務署がわからない方はここをクリック)
- e-Taxによる電子申請(e-Taxのホームページ)

e-Taxで申請すれば「書類のダウンロード~申請」が、すべて自宅で完結するよ
≫開業届と一緒に、青色申告承認申請書を作成から提出まで「かんたん」にできる無料サービスはこちら
まとめ
この記事では、初めて青色申告承認申請書を書く人のためのガイドを行いました。
あらためて内容はこちらになります。
- この記事の内容
- ✅青色申告承認申請書の内容
✅青色申告承認申請書を自宅で書く方法
✅はじめての青色申告承認申請書の書き方(見本あり)
青色申告承認申請書を提出後、承認されれば青色申告が使えます。(「不備がある」などの通知が来なければ、承認されています)
冒頭でも述べた通り、青色申告によるメリットはとても大きく、また会計ソフトなどの使いやすさも考えるとやらない手はないでしょう。
青色申告のメリットはこちら
- 最大65万円の所得控除
- 赤字を3年繰り越せる
- 青色専従者給与(専従者の給与が全額経費)が使える、など

個人事業主にとって「青色申告」はもはやマスト。自分でやるのが無理だったら税理士に「まるなげ」しちゃってもいいしね。
メリットの大きさを考えると、開業時に開業届と一緒に提出するほうが良いでしょう。
迷っていたらその年の提出期限が過ぎてしまいますからね。(開業届提出から2か月以内)
「開業時に必要な手続き」として覚えておくと良いでしょう。
その他の手続きはこちら
【2022年最新】個人事業主の独立開業に必要な5つの手続き