
こんにちは。開業アドバイザーのカバ山です。
今回の内容はこちら。
この記事を読んでわかること
✅「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」の内容
✅「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」を自宅で書く方法
✅初めての「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」の書き方(見本あり)
「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」とは、「(源泉所得税を)納税する回数を減らして!」と申請する書類です。
公的文書にありがちな「名前聞いてもよくわからん」類の書類です。
提出するメリットとして、最大で年12回ある(源泉所得税の)納税が年2回まで減ります。
「(何度も納税する)手間が省ける=楽になる」ということですね。
注意点としては、「納税額が減るわけではない」のでお気をつけください。

まとめて払う方が負担大なら、提出しないで毎月納税するほうがいい…?(そもそも自分の税金じゃないから負担も何もないはずだけど)
内容を理解した上で、『じゃあ「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」ってどう書けばいいの?』という声にお応えして
この記事を読めば、初めて「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」を書く人でも、読み進めながら書けるようガイドいたします。
パソコン等での作業を行う場合もあるので、この記事はスマホで見ることをおすすめします。
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「源泉職税納期の特例の承認に関する申請書」の内容

- 給与支払い事務所等の届出書の内容
- ❶提出日
❷提出する税務署
❸住所または本店所在地(納税地)
❹氏名または名称(屋号)
❺法人番号
❻氏名
❼給与支払事務所等の所在地
❽申請前6か月間の支給人員・支給額
❾国税の滞納等
❿税理士署名

初めてなら2~3分で終わる内容だよ
自宅で「給与支払い事務所等の届出書」を書く方法2選

まずは国税庁のホームページにある「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」をダウンロードします。(こちらからダウンロード→「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書(PDF/104KB)」)
次に書き方です。
2通りあるのでどちらかを選びます。
- 印刷して手書き
- PDFに直接入力(少しめんどくさい)
印刷して手書きする場合
ダウンロードした「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」を開いて「印刷」します。
この後で解説する「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書の書き方」を参考に必要事項を記入しましょう。
注意点は「読めること」
ゆっくりと、丁寧な字をこころがけましょう。

解読不可能な文字はダメ
PDFに直接入力(手間がかかる)
無料で行う場合はAdobe Acrobat Reader DCの無料版が必要になります。
リンクからダウンロード→インストールしてご利用ください。( Adobe Acrobat Reader DCの無料版ダウンロードはこちら)
インストール後
国税庁HPからダウンロードした「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」のファイルを右クリック。

上のように表示されますので「入力と署名」をクリック。
各項目を入力しましょう。
文字の大きさ・位置など一つ一つ設定しないといけないので「印刷→手書き」よりも時間がかかります。
初めての「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」の書き方(見本あり)
順を追って解説します。
実際に記入しながら進めていきましょう。
1.提出日

➡提出する日を記入しましょう。
2.提出する税務署

➡管轄の税務署名を記入しましょう。(管轄の税務署がわからない方はここをクリック)
3.住所または本店所在地(納税地)

➡納税地となる住所と連絡先を記入しましょう。
基本は住民票記載の住所ですが、納税地を事務所や仮住まいのホテルなどにしている場合はそちらの住所を記入しましょう。
4.氏名または名称(屋号)

➡屋号を記入しましょう。無ければ本名を記入しましょう。
5.法人番号

➡個人事業主の場合は空欄で大丈夫です。法人の場合は13桁の法人番号を記入しましょう。
6.氏名

➡あなたの本名を記入しましょう。
7.給与支払事務所等の所在地

給与支払い事務所が納税地と違う場合のみ、その住所を記入しましょう。同じ場合は空欄で大丈夫です。
8.申請前6か月間の支給人員・支給額

➡開業時は空欄で大丈夫です。申請書を提出する6か月前に給与の支払いがあった場合は、年月・人数・支払い額を記入しましょう。
9.国税の滞納等

➡国税の滞納や納付の遅れがある場合、その理由を記入しましょう。また申請日前1年間で納期の特例の承認を取り消された場合は、取り消された年月日を記載しましょう。
10.税理士署名

➡税理士が届出書を作成した場合のみ署名をもらいましょう。あなた自身が作成した場合は空欄で大丈夫です。

おつかれさま!「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」の書き方はおしまいだよ。
提出方法
2つあります。
- 税務署に持参、または郵送(管轄の税務署がわからない方はここをクリック)
- e-Taxによる電子申請(e-Taxのホームページ)

e-Taxで申請すれば「書類のダウンロード~申請」が、すべて自宅で完結するよ
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まとめ
この記事では、初めて「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」を書く人のためのガイドを行いました。
あらためて内容はこちらになります。
- この記事の内容
- ✅「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」の内容
✅「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」を自宅で書く方法
✅初めての「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」の書き方(見本あり)
冒頭でも述べましたが、この申請書は「源泉徴収した所得税を年に何回払う方が良いのか」で提出するかが決まります。
- 月に1回納付(源泉徴収するたび、翌月10日までに納付)
- 半年に1回納付(7月10日・1月10日までに納付。源泉徴収したお金は保管)
上記の2つのパターンから、あなたが納付しやすい方法を選びましょう。

手間を省く(時間を作る)ことを考えると❷が圧倒的におすすめ。
「初めて従業員を雇う」ことと同時に今回の「源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書」を提出する場合には、「給与支払い事務所等の届出書」も必要になります。
そして「給与支払い事務所等の届出書」を出すには…
と色々な書類が必要になってきます。
図で説明するとこちら

上の図は「青色申告」で「青色専従者給与」を使いたい人のためのものになりますが、覚えておくと良いでしょう。
全ての書類が必要だった場合、これを段階的に提出するのは「めんどくさい」です。
おすすめは「開業時に全てまとめて提出」です。
内容を理解して必要な書類をピックアップしましょう。
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