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こんにちは。開業アドバイザーのカバ山です。
今回の内容はこちら
この記事を読んでわかること
✅開業届の内容
✅開業届を自宅で書く方法
✅初めての開業届の書き方(見本あり)
「開業届」とは、その名の通り「開業します!」と宣言する書類です。
提出は義務です。(「出さなくてもいい」「出しても罰則はない」といわれ、それは事実ですが、「いちおう」義務です)
ただし、「最大65万円控除」という個人事業主の最強節税対策ができる「青色申告」
この「青色申告」ができるようにするために、「開業届」が必要になります。
個人事業主にとって、「青色申告」の恩恵は受けておきたいところなので、「開業届」は提出するべきでしょう。
「節税」は、はじめのうちから意識したほうがいいよ
『でも役所に提出する書類ってむずかしそうだし、書き方がわからないよ』というあなた。
わかります!
公的文書の、あのお堅い文言たち…読む気がなくなっちゃいますよね(もっとわかりやすくならないんだろうか)
ですが、ご安心ください。
この記事は、初めて開業届を出す人でも、記事通りに進めていけば「開業届が書ける」ようになっています。
パソコン等での作業がメインとなるので、この記事はスマホで見ることをおすすめします。
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開業届の内容
- 開業届の内容
- ❶提出する税務署
❷提出日
❸納税地
❹氏名/生年月日
❺個人番号
❻職業
❼屋号
❽届出の区分
❾所得の種類
❿開業日
⓫事業所等を新増設、移転、廃止した場合
⓬開業・廃業に伴う届出書の提出の有無
⓭事業の概要
⓮給与等の支払いの状況
⓯源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書の提出の有無
⓰給与支払を開始する年月日
⓱関与税理士
多そうに見えるけど、ひとつひとつはかんたんな内容。10分もあれば終わるよ
自宅で開業届を書く方法2選
まずは国税庁のホームページにある「開業届」をダウンロードします。(こちらからダウンロード→「個人事業の開業・廃業等届出書(提出用・控用)(PDF/746KB)」)
※リンク上では直接入力できないことが多いのでダウンロードすることをおすすめします。
次に書き方です。
2通りあるのでどちらかを選びます。(やりやすい方で大丈夫です。)
- 印刷して手書き
- PDFに直接入力
印刷して手書きする場合
ダウンロードした「開業届」を開いて「印刷」します。
この後で解説する「開業届の書き方」を参考に必要事項を記入しましょう。
注意点は「読めること」
字が汚くて読めないのであれば次の「PDFに直接入力」することをおすすめします。
下手でも大丈夫、読めればOK。
PDFに直接入力
ダウンロードした「開業届」のファイルを右クリック。
「プログラムから開く」からPDFを閲覧・入力できるアプリを選択。(お持ちでなければ Adobe Acrobat Reader DCの無料版がおすすめ。リンクからダウンロード→インストールしてご利用ください)
上のように表示されますので各項目に直接入力してください。
この記事をスマホで見ながら行うとかんたんにできます。
初めての開業届の書き方(見本あり)
順を追って解説します。
実際に記入しながら進めていきましょう。
1.提出する税務署
➡管轄の税務署名を記入しましょう。(管轄の税務署がわからない方はここをクリック)
2.提出日
➡提出する日を記入しましょう。提出期限は開業から1か月以内です、お気をつけください。
現在の和暦・西暦はこちら→「和暦西暦早見表」
3.納税地
➡納税地を選択、住所と連絡先を記入しましょう。
[住所地]は自宅(住民票記載の住所)、[居所地]は長期にわたり住んでいるけど住民票記載の住所とは別の場所、[事務所等]は事務所やお店など
4.氏名/生年月日
➡氏名・フリガナ・生年月日を記入しましょう。押印を忘れずに(個人印でも屋号印でも可)
5.個人番号
➡マイナンバーカードまたは通知カードに記載されている個人番号(マイナンバー)を記入しましょう。
6.職業
➡書き方に決まりはありませんが、業種によって個人事業税の税率が異なるので注意が必要です(参照:東京都主税局「個人事業税」)
記入例:「料理人」「コンサルタント」「プログラマー」「漫画家」など
7.屋号
➡「ビジネス上の名前」を記入してください。決まっていない場合は未記入でも大丈夫です。
記入例:「〇〇屋」「▢▢堂」「△△ラボ」など
8.届出の区分
➡「開業」にチェックを入れましょう。
9.所得の種類
➡「事業所得」にチェックを入れましょう。不動産投資などは「不動産所得」、山林の伐採・譲渡などは「山林所得」です。
10.開業日
➡「開業した日」を記入してください。特に決まっていなければ提出日で大丈夫です。
11.事業所等を新増設、移転、廃止した場合
➡初めての場合は記入の必要はありません。
12.開業・廃業に伴う届出書の提出の有無
➡開業届と一緒に「青色申告承認申請書」や「課税事業者選択届出書」を提出するときチェックを入れましょう。
13.事業の概要
➡事業の内容を記入しましょう。書き方に決まりはありません。
記入例:「ラーメン屋の経営」「企業・個人向けのwebライティング」「少年向けの漫画を執筆」など
14.給与等の支払いの状況
➡従業員を雇う場合は記入しましょう。
青色専従者(家族)は「専従者」、その他の従業員は「使用人」。「給与の定め方」は日給〇〇円、時給〇〇円など。「税額の有無」は8万8,000円以下であれば「無」、それより上は「有」にチェックを入れましょう。
15.源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書の提出の有無
➡「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」(源泉所得税の納付を年12回→年2回にできる申請書)を一緒に提出する場合はチェックを入れましょう。
16.給与支払を開始する年月日
➡従業員に給与を「支払い始める日」を記入してください。
17.関与税理士
➡顧問税理士がいる場合は名前と電話番号を記入しましょう。
おつかれさま!以上で開業届の書き方はおしまい。
提出方法
2つあります。
- 税務署に持参、または郵送(管轄の税務署がわからない方はここをクリック)
- e-Taxによる電子申請(e-Taxのホームページ)
e-Taxで申請すれば「書類のダウンロード~申請」まで家から一歩も出ずに行えるよ
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まとめ
この記事では、初めて開業届を書く人のためのガイドを行いました。
あらためて内容はこちらになります。
- この記事の内容
- ✅開業届の内容
✅開業届を自宅で書く方法
✅はじめての開業届の書き方(見本あり)
冒頭で述べましたが、こういった申請書などはお堅いイメージが先行してしまってとっつきにくいですよね。
もっとポップに作ってくれたらいいのに…。
ひとつひとつの項目はむずかしいことではありませんからね、取り掛かってしまえば「なんだ、こんなもんか」と思う内容です。
これで初めての開業届はバッチリ。
「開業届」の他にも「開業時に必要な手続き」あるので、こちらからご確認ください。
その他の手続きはこちら
【2022年最新】個人事業主の独立開業に必要な5つの手続き